【続】恋愛のやり直し方

突然変わった話題についていけず、パチクリと瞬きをすること数回。




「一緒にいたいって心配のこと」



「うん。それは分かるけど……どういうこと?」




ハンドルを持つ手が私の方へ延びてくる。


その手はごく自然に私の頬を包み込み、



体を半分こちらに向けて、私を見つめる友田。



「綾、お母さんが心配だからここを離れられないって言ってたでしょ?だから、俺がこっちに来ることにした」



「……」




「俺、もう1秒も1センチも綾と離れるつもりないし」




いつも自信たっぷりの友田が、少し照れた顔をする。



首をかしげて私を見つめる瞳が私の答えを待っている。





私だって、もう離れて暮らすのは嫌だ。



だけど、ここで一緒に暮らすなんて、できるのだろうか?



「で、でも仕事は?」




「えっ?綾が心配してたのって、俺の仕事?」



はぁーっとため息をつきながら、項垂れて、視線だけこちらにジトリと向ける友田に少し怯みながらも『うん』と頷く。