【続】恋愛のやり直し方

車をゆっくり路肩に停める。



車内はカチカチというハーザードランプの音だけ。




「綾から話してくれないと、意味がないんだ。俺はさ、綾のことなら何だって知りたいし、それを聞き出すことだって、たぶんできる。

けどさ、それじゃあ意味がないって思う。綾から話してくれないと、これから先、またすれ違うことも出てきてしまう気がするんだ」



「・・・・・・」




前を見据えていた友田の瞳がゆっくりと私の方へ向けられる。



暗がりでその表情がよく見えないけれど、声に温度が感じられるから、決して怒っているわけじゃないって事は分かる。




確かに友田の言う通り、いつでも一緒にいる訳じゃない。



姿を見せあえる時は、きっと友田は私の小さな変化にも気づいてくれるのだろう。


だけど、離れているときだったら、それは難しい。




そんな時、私が素直に思いを伝えていかなければ、再びすれ違いは起こってしまうのだろう。