「あ、ち、ちょっと……」
慌ててその後ろ姿を追いかける私と友田。
彼を引き留める私たちの声を聞き流すように先を急ぐ紺野さんの足は、思ったよりもずっと早い。
病院内を走るわけにはいかないから、かないり不格好な歩き方でそれを追う。
それでも、紺野さんの足の方がずいぶんと早く、病室まで追い付くことはなかった。
「待って」と声をかけた時にはすでに母の部屋のドアを開けていた。
カラカラと軽い音と共に空いたドアの隙間から
「綾、彼はいたの?」
と呑気な母の声がした。
「雅ちゃん。みんな一緒に来たよ」
なんとか紺野さんとほぼ同時に病室に滑り込んだ私。
だけど、声をかけたのは紺野さんの方がずっと先だった。
そして、その声に驚くほど早く振り返った母の顔。
その顔全部が「あちゃー」と叫んでるようだ。
「あれ?まずかったかな?」
母のその顔にいち早く反応したのも紺野さんの方が先だった。
「お、お母さん、知り合い?」
額に手をあてる母に尋ねる。
慌ててその後ろ姿を追いかける私と友田。
彼を引き留める私たちの声を聞き流すように先を急ぐ紺野さんの足は、思ったよりもずっと早い。
病院内を走るわけにはいかないから、かないり不格好な歩き方でそれを追う。
それでも、紺野さんの足の方がずいぶんと早く、病室まで追い付くことはなかった。
「待って」と声をかけた時にはすでに母の部屋のドアを開けていた。
カラカラと軽い音と共に空いたドアの隙間から
「綾、彼はいたの?」
と呑気な母の声がした。
「雅ちゃん。みんな一緒に来たよ」
なんとか紺野さんとほぼ同時に病室に滑り込んだ私。
だけど、声をかけたのは紺野さんの方がずっと先だった。
そして、その声に驚くほど早く振り返った母の顔。
その顔全部が「あちゃー」と叫んでるようだ。
「あれ?まずかったかな?」
母のその顔にいち早く反応したのも紺野さんの方が先だった。
「お、お母さん、知り合い?」
額に手をあてる母に尋ねる。

