【続】恋愛のやり直し方

私の目をまっすぐに見つめながらそう言う友田の顔は、自分の職業を卑下してるわけではない。


だけど、現実もしっかりと受け止めていて、その上で、色んなことを考えて行動してるってことだろう。




でも、彼は小説家という職業を選んだことを後悔はしていないのだ。



誰からなんと言われようと自分の信念があるから揺らがない


彼にはそんな強さがある。そして、私はそんなところに惹かれたのかもしれない。



そんな私の気持ちを伝えたい。




「大丈夫。うちの母、職業で人を判断するような人じゃないから」




少しでも私の気持ちが伝わればいいと、私も友田の目をまっすぐに見つめる。



「そうかもしれないね、綾を育ててくれたお袋さんだもんな」



私の気持ちを組んでくれたのか、フワッと柔らかな笑みを浮かべた友田は、私の頭を優しく撫でる。




「さて、行こうか」という言葉に促され、家を後にした。