【続】恋愛のやり直し方

「じゃあ、遠慮なくワガママさせてもらお」



「どうぞ。なんなりと」




フフっと笑うと、友田も柔らかく微笑む。

心が暖かいってこういうことなんだと改めて感じる朝。




こんな朝を何度も迎えたいなと思った。






「さて、今度は俺の番だな」



うーん。と伸びをしながら友田が呟く。

その意味が分からず首を傾げると、ムニュッと頬を摘ままれる。




「お前のお袋さんに、結婚認めてもらわなくちゃだろ」


「あ……そうでした」




すっかり忘れてた。

ダメな自分にため息。




「で?面会時間何時から?」



「え?あ、1時から」



ちょっと不機嫌そうな顔をした友田は、私の答えを聞いて、ふーん。と意味深に私の顔を見る。



そして、突如フワッと浮き上がる体。




「ち、ちょっと」



私を簡単に抱えあげた友田。



「まだ時間あるでしょ。支度の時間は考えてあげるから、もう1回戦」



「はっ?え?ムリです。ムリ。下ろして」



「さすがに俺も鬼じゃないから、手加減はするよ。

綾が足りないんだからしょうがないでしょ。満足するまで付き合って」