【続】恋愛のやり直し方

真実──



立花さんは、周りに認められるために会社に大きな利益が出ることをしなくてはいけなかった。



多角的に展開されている会社の事業の中で、将来に渡って延びそうな事業が宿泊部門だったらしい。




既存のホテルなどの経営の見直しをしてる時に、お母様である錦野さんの一言がきっかけで、緑風館の買収を思い付いた。




ずっと昔、緑風館で中居をしていた錦野さんは、友田のお母様と親しくしていた。



その後、友田のお母様は病気で緑風館を追われ、女将も当時中居だった腰越涼子さんが女将になった。


当時の中居さん達は、腰越さんのやり方に納得できなくて随分辞めてしまったらしい。




丁度、立花さんのお父様との関係もあり、錦野さんもそのタイミングで緑風館を後にした





ところが、数年経って緑風館のよくない噂──従業員と女将の確執がより一層ひどくなり、経営も傾きかけている。を聞いて、錦野さんは、かつてお世話になった緑風館を救って欲しいと、立花さんに救いを求めた。