【続】恋愛のやり直し方

親の都合で自分のいるべき場所を変えざるを得なかった立花さん。



養父母は良くしてくれたと言うけれど、そんな人たちばかりではないことは私にだって想像できる。





親に翻弄されてきた境遇は私と同じだけど、私はそれから逃げ続けてきたくちで、立花さんは戦ってきた。



逃げる方がずっと楽なのに、あえて戦い続ける立花さんはホントにすごいと思う。


だけど一方で、立花さんの安らげる場所はあるのだろうかと心配になる。





「綾を最初に見かけたとき……覚えてる？」




立花さんに初めて会ったとき……とれは、友田に最初に会ったときでもある。


私のその後の生活をこんなに変えてしまう出会いが、同時にあったなんて、何かの運命だったのかもしれないと思わざるを得ない。




「あの時、なんて不器用そうな女なんだろうってのが俺の一番最初の印象。

アイツの部屋に出入りする女達と全然違う空気のお前に、同情に似た感情を持ったんだ」