私だって、友田のことを思い出さなかった日はなかった。
朝目が覚めては思いだし、ご飯を食べては思いだし……
どうしてその気持ちに素直に向き合わなかったのだろう。
その気持ちのまま友田の所へ飛び込んでいれば、こんな辛い日々を過ごさなくて良かったはずなのに……
「だからさ、もう決めたの。二度とこの手を離さないって。俺が、俺のためにそうしたい」
「ナオ……」
髪を撫でていた手を止め、私の左手を掴んだ友田。
その指にチュッと唇を合わせた次の瞬間、冷たい感触が指を滑る。
薄暗い室内でもひときわ輝くプラチナリング。
キラリと光を集めたように眩しく光るのは一粒のダイヤ。
スローモーションのようにゆっくりと薬指を滑り落ちていく様をボンヤリと眺めていると、
喉の奥がグッと詰まったような感じになって、ジワジワと目の奥が熱くなるのが分かった。
そんな私の顔を見て、微笑んだ友田は、フッと軽く息を吐いて、何かを決意したかのように──
「こんなもので縛れるとは思ってないけどさ──」
そこまで言って、私を引き起こし正面に向かい合う形で座らせる。
そして──
「結婚して」
ゆっくりと、静かに囁いた。
朝目が覚めては思いだし、ご飯を食べては思いだし……
どうしてその気持ちに素直に向き合わなかったのだろう。
その気持ちのまま友田の所へ飛び込んでいれば、こんな辛い日々を過ごさなくて良かったはずなのに……
「だからさ、もう決めたの。二度とこの手を離さないって。俺が、俺のためにそうしたい」
「ナオ……」
髪を撫でていた手を止め、私の左手を掴んだ友田。
その指にチュッと唇を合わせた次の瞬間、冷たい感触が指を滑る。
薄暗い室内でもひときわ輝くプラチナリング。
キラリと光を集めたように眩しく光るのは一粒のダイヤ。
スローモーションのようにゆっくりと薬指を滑り落ちていく様をボンヤリと眺めていると、
喉の奥がグッと詰まったような感じになって、ジワジワと目の奥が熱くなるのが分かった。
そんな私の顔を見て、微笑んだ友田は、フッと軽く息を吐いて、何かを決意したかのように──
「こんなもので縛れるとは思ってないけどさ──」
そこまで言って、私を引き起こし正面に向かい合う形で座らせる。
そして──
「結婚して」
ゆっくりと、静かに囁いた。

