【続】恋愛のやり直し方

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お互いの誤解を解いた後、友田が急に「お腹が減った。綾のご飯が食べたい」と言い出した。



買い出しに行く時間でもなかった。




冷蔵庫の中身でなんとか用意をし、食卓に並べる。



調理中から回りをウロウロしていた友田は、並んだ食事を目の前にして「おー」とか「うまそ」と満面の笑みを浮かべている。



その無邪気さがズルい。



こうして時々見せる子どものような顔は、私を自惚れさせる。



そして、もっと欲張ってみたくもなる。




私だけに見せるその顔をもっと見てみたい……と。




最後に冷蔵庫で冷やしておいたグラスとビールを持っていく。



グラスを手渡すと、残念そうな顔をする友田。




「せっかく用意してくれたのにごめんね。今晩はまだ大仕事が残ってるんだ。だから、飲めない」




「あ……そっか。そうだよね。ごめんごめん」



帰っちゃうんだ……


考えてみれば当たり前の事。

ここは私の実家で、母は不在。



友田が今晩泊まれるわけない。



舞い上がってそんな事も分からなくなってたなんて、恥ずかしい。



だけど――