【続】恋愛のやり直し方

.・゜∴*.・゜°*


ブーンブーンという機械音がやけに耳障りに聞こえて目が覚めた。



開けた目に窓から差し込む陽の光が入り、ギュッと目を瞑る




すると、同時に機械音が止む。





ボーッとした頭はそのままに、再び横を向いて眠りに入ろうとすると――





ブーンブーン




再び鳴り始める。



もう。と舌打ちしたいような気分で起き上がる。




私の安眠を2度も妨害したその音のする方へ向かおうとベッドを後にする。


というか、正確には腕が引っ張られて出られなかった。





「あ……」



引っ張られた腕の正体――




ガッチリと手首に巻かれた白いリボン。




そして同じようにリボンの巻き付いた友田の手首。




途端に甦る昨晩の艶っぽい記憶。


カーっと体の底から熱さも戻ってくる。




最後に耳にした掠れた声は自分のものだったのか、友田のものだったのかそれすら分からないほど……





ブーンブーン



再び鳴り出した音にハッと現実に引き戻される。



やだ。

こんな朝っぱらから何を思い出してるんだか。