ピピッピッと規則的に光る心拍モニターをぼんやりと眺める。



その光の点滅が、今目の前で眠る母が生きている証らしい。



だけど、目の前の母は血の気の引いた真っ白い顔で、寝返りすらうたずに眠っている姿をみていると、本当に目を覚ますのだろうかと不安になる。




『心筋梗塞でした。幸い発見が早くて良かったですね』




私が立花さんの車でここに来たときには既にカテーテル手術は終わっていた。



母との対面の前に医師からの説明を受け、母の病状が深刻な状態から抜け出した事を知り、身体中の力が一気に抜け、初対面の医師に苦笑される失態をおかした。




その後は、手術や入院の手続きを済ませ、さっきやっと眠る母と対面できた。



ここに案内されるまで立花さんはずっと私に付き添ってくれて、いまいち働かない私の思考を補うように色々と質問を先生にしたり、細々した書類のチェックまでしてくれた。