【続】恋愛のやり直し方

電話を受けた場所からカフェはすぐ近くにあった。



小さく可愛らしい雰囲気の建物と、その倍はありそうなイングリッシュガーデンそのどちらも長居してしまいそうな穏やかな空間だった。




カランカランとドアベルが鳴るとすぐに竜君の声がする


にっこり笑って「こっち」と手招きする竜君につられてニコッと笑い返してしまった。




いかんいかん。




突然一方的に呼び出されたことと、友田との一件を注意しなくちゃいけないんだ。




緩んでしまった顔を引き締めて、竜くんの席へ行き、竜くんの向かい側の席に座ろうとするのと同時に店員さんがフワッと甘い香りのするカップ持ってきた。





「本当にミルクたっぷり甘いイメージの方ですね」



「えっ?」






カップを私の前に置いた店員さんは、私より少し年上だと思うけど、この可愛らしい店の雰囲気そのままのイメージを持つ人だった。


その人が、私を見るなりクスリと可憐に笑うもんだから、思わず喉の奥から変な声が出てしまった。