【続】恋愛のやり直し方

手元のワゴンを押し、部屋の中へ入ろうとする立花さんを遮る。



昨日からずっと気になってきた。



私を悲しませる原因に立花さんが絡んでいる。




私自身のことなのに、私が知らない事実があるとしたら、それを知らずしてどうして先に進む手立てを見つけられるのだろうか



今すぐ知りたい。




この場でうやむやにされたら、聞くチャンスを逃す。そう思った。



「立花さん、私今知りたいんです。それを聞かないと先に進めない。

もし、立花さんの言う通りこの状況に立花さんが絡んでいるのなら、知らないまま呑気に立花さんとご飯なんて食べられないです」




きっぱりと言いきった。
後は立花さんの出方を待つ



私の瞳を見つめる立花さんの瞳が悲しそうに揺れる。




そんな顔をしてるのが私のせいだと思うとズキズキと心が痛む。





考えてみれば、立花さんが何を抱えているのか分からないけれど、今まで彼から与えられてきたものを考えれば、意図して私を悲しませるわけがない。