【続】恋愛のやり直し方

。゜・＊．゜∵。＊


軽く身支度を終えた。



少し浮腫んだ顔は誤魔化すことができなかったけど。





ズキズキ痛むこめかみは、シャワー前に飲んだ薬が効いてきたようで微かに残るだけだった。




カチャリと受話器を手に取る。




ダイヤルしようとする右手が躊躇する。



シャワーを浴びながら昨晩の出来事を一通り思い出してみた。




立花さんが飲み直しに選んだお店はこのホテルの最上階のラウンジバーだった。




一面に広がる窓からの眺めと、しっとりしたお店の雰囲気に加えて、


立花さんの私を気遣う行動と仕草すべてが、弱った私の心の底まで染み込んできて、気を抜けば流されてしまいそうな弱い心を誤魔化すために、次から次へと出されるお酒を体に流し込んだ。



その結果……




『少しペースが早くないか？』という立花さんの言葉を最後に記憶が途絶えた。



どういう過程を経て目覚めをここで迎えたのか、記憶の破片もない今、それを知る立花さんに聞くしかないんだけど……
。