ゆらゆら揺れる気持ちを自覚する。
立花さんとなら……という浮わついた気持ちを全力で振り払う。
こうして弱い気持ちのまま流されてもいい結果に繋がらないことは分かってる。
もしも心ってものが目に見えて触れられるものだとしたら、ペチンと叩いて叱咤してやりたい。
しっかりしろ……と。
このままこの雰囲気の中にいることに危険を感じた私は、不自然なほど明るさを装って
「た、立花さん。今日は飲みましょう。ね、ね?」
そう言ってグイグイと彼の腕を引っ張る。
驚いたように大きく目を開いた立花さんはすぐに全てを察したように「今口説くのはフェアじゃないな」なんて笑って私に従ってくれた。
『フェアじゃない』という言葉に少しだけ違和感を感じたけれど、それ以上は追及をしなかった。
「すぐ近くだから歩こうか」という提案に快く頷いて、立花さんの隣を歩く。
夜のヒンヤリした空気が心地よかった。
立花さんとなら……という浮わついた気持ちを全力で振り払う。
こうして弱い気持ちのまま流されてもいい結果に繋がらないことは分かってる。
もしも心ってものが目に見えて触れられるものだとしたら、ペチンと叩いて叱咤してやりたい。
しっかりしろ……と。
このままこの雰囲気の中にいることに危険を感じた私は、不自然なほど明るさを装って
「た、立花さん。今日は飲みましょう。ね、ね?」
そう言ってグイグイと彼の腕を引っ張る。
驚いたように大きく目を開いた立花さんはすぐに全てを察したように「今口説くのはフェアじゃないな」なんて笑って私に従ってくれた。
『フェアじゃない』という言葉に少しだけ違和感を感じたけれど、それ以上は追及をしなかった。
「すぐ近くだから歩こうか」という提案に快く頷いて、立花さんの隣を歩く。
夜のヒンヤリした空気が心地よかった。

