【続】恋愛のやり直し方

「いやいや……そんな昔の事いちいち気にしないでしょフツー。綾にだって今思えば恥ずかしい思い出あるでしょ?」



フンと呆れたような口調





言われてみたら、話されて恥ずかしい思いはするけど、笑って流せる話題だ。



じゃあ、立花さんはなにを?





首を傾げるだけで問うてみる。



すると、途端に渋い顔をする。



「いやさ、綾このまま帰る?明日の予定とかはどうなのかな?と……さ」


ポリポリと頭を掻き目尻を下げるその顔が、あまりにもかわいく思えて、ブッと吹き出してしまった。






そんな私にふて腐れながらもチッと舌打ちし「あぁーいい歳して何やってんだ俺は」と天を仰ぐ。






私よりも大きな体の立花さんが、小さく見えてしまう。


そして、そんな彼にノーと言えなくなってしまった。




「大丈夫ですよ。そんなに深酒はできないけど、あと少し付き合えますよ」