喉が張り付くような感覚で目が覚めた。


ボンヤリ霞む視界が、徐々にクリアーになってきた頃、コメカミに鈍い痛みが走り、再び目をギュッと瞑った。




あ……この痛み



もうずいぶん前に一度だけ楽しさ余って飲みすぎた翌日の痛み。







背中の感触から、ここが自分のベッドじゃないってことは気づいてたけど、まさか立花さんの家だったらどうしよう。



恐る恐る目だけ開けて、辺りの気配を探る。




「あ……」



一番最初に目についたのは、ベッド横のサイドテーブルに置いてあったミネラルウォーターと鎮痛剤そしてメモ。




喉が乾いたことを急に思いだし、半身だけ起こして手を伸ばす。




ヒンヤリと冷たい感触。



蓋を一気に開けてゴクゴクと流し込む。



体の隅々に水分が行き渡る。



少し体が楽になってくると、今の自分の姿が気になる。



二日酔いの自分……




あぁ、こんな姿誰にも見られたくないな。