【続】恋愛のやり直し方

「あ……」



長い足を組んで、ソファーに腰かけた立花さんは、肘掛けに手をついて頬杖をつき、気持ち良さそうに眠っている立花さん。



微笑んでいるようにも見える穏やかな寝 顔。



斎藤さんが言ってたようにオーバーワーク気味でお疲れなんだろう。




「なんか、起こすのかわいそうですね」





立花さんを起こさないように斎藤さんの耳元で小さく話しかける。




「そうねぇ……うーん」


何かを考えながらチラリと横目で時計を確認する斎藤さんは、うん。と小さく頷いて


「起こしちゃいましょう。何時にどこのお店かは分からないけど、時間がたっぷりあるとは思えないもの。

あたし、濃ーいコーヒー淹れてくるから、その間に綾ちゃんが起こしておいてね」





「え……私が……」




あんなにスヤスヤ眠る立花さんを起こす役目は出来ればやりたくない。


いっそこのまま思う存分寝かせてあげたいとも思う。




疲れているならなおさら、睡眠が一番の癒しになると思うし。