【続】恋愛のやり直し方

案の定、斎藤さんが「ま、いいでしょ」と首を縦に振ってくれたのは、十数着着替えた頃だった。



言われるがまま係員のお姉さん達と試着室に入り、恥ずかしさも完全に無視され、着せ替え人形状態。




斎藤さんの頷く姿を見た瞬間、やっと終わったという安堵感からヘナヘナとその場にへたり込んでしまった私。



すると、両脇から腕を抱えられ立たされる。


「スカートにシワがついてしまいますよ」とニッコリ笑ってる店員のお姉さん




きれいに笑ってるけど、怖いんですけど。




半ば連行されるようにつれてこられた部屋は、化粧室っていうより『パウダールーム』って方がしっくりくる。



キラキラとどんな女の子でも大好きなものがたくさん詰まっているその部屋は、正面に一際眩しい『女優ミラー』がある。




「さ、綾ちゃん急いで。仕上げよ」




入り口で立ちすくむ私に、パフを片手にまるでヘアーメイクアップアーティストのような佇まいの斎藤さん。




はまり過ぎて笑っちゃうほど。