私を助手席に座らせると立花さんは外で電話をし始める
何件かに電話を終えて運転席に座る立花さんはとても楽しいそう。
まるで、遠足の前日の小学生みたい。
「綾に、すべてを忘れられる時間をプレゼントしてあげる。今晩はなにも考えずに楽しもう」
「何も考えずに…ですか?」
「そ。今晩は目の前のものを楽しんで?」
そして、車は走り出した。
いく先はいまだに分からないけれど、立花さんの言う『なにも考えない時間』が、今の私にはすごく魅力的な響きを持つ言葉だった。
まるで立花さんにかけられた魔法のように、私の心も浮き足だっていった。
そう、今晩だけは立花さんに全てを任せて楽しもう。
「楽しみにしてますね。立花さんのくれる時間」
「任せておいて」
前を向いて運転する立花さんの視線が一瞬だけこちらを向く。
私は、その一瞬にニコッと笑顔を向ける。
「……そうやって、煽るなよ」
立花さんの小さい呟きは、ちょうどラジオから流れてきた懐かしい曲に聞き入っていた私の耳には入ってこなかった。
何件かに電話を終えて運転席に座る立花さんはとても楽しいそう。
まるで、遠足の前日の小学生みたい。
「綾に、すべてを忘れられる時間をプレゼントしてあげる。今晩はなにも考えずに楽しもう」
「何も考えずに…ですか?」
「そ。今晩は目の前のものを楽しんで?」
そして、車は走り出した。
いく先はいまだに分からないけれど、立花さんの言う『なにも考えない時間』が、今の私にはすごく魅力的な響きを持つ言葉だった。
まるで立花さんにかけられた魔法のように、私の心も浮き足だっていった。
そう、今晩だけは立花さんに全てを任せて楽しもう。
「楽しみにしてますね。立花さんのくれる時間」
「任せておいて」
前を向いて運転する立花さんの視線が一瞬だけこちらを向く。
私は、その一瞬にニコッと笑顔を向ける。
「……そうやって、煽るなよ」
立花さんの小さい呟きは、ちょうどラジオから流れてきた懐かしい曲に聞き入っていた私の耳には入ってこなかった。

