【続】恋愛のやり直し方

「『てす』ってお前、どんだけテンパってんの?」



クスクス笑いながら繋いだ手を解放してくれた立花さん。



立花さんのイタズラだとは分かっているけど、立花さんはどこまでも余裕で、私一人いつも慌ててばかり。





やっぱり悔しい。




「……相変わらず意地が悪いですね」




精一杯の嫌みを込めて立花さんを睨み付けた。


なのに、そんな視線にも動じず



「好きな女を虐めたくなるのは男の性だね」



なんてサラッとこっちが恥ずかしくなるような台詞。




「…からかわないで下さい」



トンっと立花さんの胸を押すと、その手を捕まれる。



驚いて顔を見上げると、さっきまでの意地悪な顔から一転、真面目な顔。



そして、掴んだ私の手を自分の胸に押しあてる




「あのさ、綾……俺のここはいつでも綾のためにあけてる。それは忘れないで」




「立花さん……」




「ま、お前がそんな簡単にここに納まってくれるとは思ってないけどね。


最近はさ、おれ自身も分かんないの。ホントにお前が欲しいのか、簡単に手に入らないから欲しいのか」