【続】恋愛のやり直し方

「行くよ」と言い残し先を歩く立花さん。



そのあとを慌てて追いかける。




エントランスの自動ドアから出ると、外はすっかり陽が傾いて、差し込む西日が眩しくて、一瞬視界が奪われる。




ゴツン




額に鈍い音がして眩しい瞳をそっと開けると、立ち止まった立花さんの背中だった。



「あ、ごめんなさい」


「ぷっ。すこい衝撃だった。おでこ痛かっただろ?」




額を抑える私の右手をそっと退かして、マジマジと見つめる。



ち、近い……




「大丈夫。何ともなってない」


フワッと笑った立花さんの笑顔は、いつもドキンと心をうつ



この笑顔で一思いに心を撃ち抜かれる女性は多いんだろうな。




ボーッとその顔を見つめていると、途端に意地悪な立花さんの笑みに代わる。



「このお嬢さんは、手を引かないと道も安心して歩かせられないね」



そして、私の右手を取り歩き出した。





「た、立花さんの!大丈夫てすって……」




言っても離してくれないことは承知の上で言ってみる。