【続】恋愛のやり直し方

「竜くん。父親になるってことは
真理子と結婚するってこと?」



「はい……痛っ 」



清々しいまでに即答した竜くんの頭を真理子がパコンと叩いた。



「バカなこと言ってんじゃないわよ」



「俺、本気っすよ」



再びパコンと叩かれる竜くん。
もう鉄板になりつつある二人のやり取り。




あれ?

でも、竜くんの中で真理子が いつの間にそんな存在になったんだろう




それに、竜くんがお腹の父親じゃないって真理子は言ってた。


だとしたら、竜くんは赤の他人の子供の父親になろうとしているってことで、それだけ真理子の事を好きだってことなんだよね?




それに、一番気にかかるのが、二人がいつからそんな仲になっていたんだろう。

真理子は、竜くんがいながら他の人とも………




掛け合う言葉とは裏腹に、ジャレ合っているようにしか見えない二人のやり取りをしながら、次から次へと浮かんでくる疑問。



そんな私の様子に気づいた真理子。



「ほら、アンタがワケ分かんないこと言ってるから綾が混乱してるでしょ」