【続】恋愛のやり直し方

「真理子、私ね責めてる訳じゃないの。真理子にはいつも迷惑かけてばかりいる私に、何ができるか分からないけど、力になりたいの。

一緒に考えよう？真理子とその子の未来のために」



真理子の握りしめた手にポタリポタリと涙が落ちた。




きっと、この小さな手で色んなことを抱えてきたんだと思う。




素直に辛いって言えない真理子。




そっと方肩を抱き寄せると、素直に体を預けてきた。



「真理子さ、その子は誰からも望まれて生まれてくるべきなんだよ。だから、その子を疎ましく思う人を存在させちゃいけないの。分かる？」



うんうんと大きく頷く真理子。



「だからね、もしもその可能性がある人間がいるのなら、それに対して対策練っておかないと」



「………うん」




きっと真理子は迷ってる。
その彼に言うべきかを。



私は真理子の答えを待つしかない。
ゆっくりと背中を擦りながら真理子の答えを待つ。






すると、背後で突然声がする。







「だから、俺が父親になるって 言ってるじゃないですか」




「えっ？」



驚いて声の方へ私が振り向くのと同時に、真理子の元へ駆け寄る竜くん。