すべてを聞き終わった真理子はハーっと大袈裟に溜め息を吐いて手元のホットミルクを啜りそう言った。
亮子さんを『一筋縄ではいかない』と言った真理子の口ぶりから、彼女との面識があることを伺わせる。
どこでどんな風に関わったのか気になるけど、私はそれ以上に気になったのは、真理子がコーヒーではなく ホットミルクを飲んでいるということ。
彼女は自分でも『コーヒーホリック』と言うくらい。
エスプレッソ並みの濃いコーヒーを日に何杯も飲むから、胃が痛いなんて言ってる事もしばしば。
私の視線の先が真理子のカップだったことに気づいたのか、「これ気になる?」ともう一度カップを持ち上げた真理子。
「真理子がホットミルクなんて珍しいなと思って。体の具合でも悪いの?」
「フフ。綾のそういう観察眼すごいよね。友田も竜も一目置くわけだわ。
そのせいで損ばっかりしてるけどね」
「そんなこと無いよ」
「私ね、子ども産むの。だからコーヒーはしばらく我慢。っていうか、不思議と飲みたくないの。体って不思議ね」
亮子さんを『一筋縄ではいかない』と言った真理子の口ぶりから、彼女との面識があることを伺わせる。
どこでどんな風に関わったのか気になるけど、私はそれ以上に気になったのは、真理子がコーヒーではなく ホットミルクを飲んでいるということ。
彼女は自分でも『コーヒーホリック』と言うくらい。
エスプレッソ並みの濃いコーヒーを日に何杯も飲むから、胃が痛いなんて言ってる事もしばしば。
私の視線の先が真理子のカップだったことに気づいたのか、「これ気になる?」ともう一度カップを持ち上げた真理子。
「真理子がホットミルクなんて珍しいなと思って。体の具合でも悪いの?」
「フフ。綾のそういう観察眼すごいよね。友田も竜も一目置くわけだわ。
そのせいで損ばっかりしてるけどね」
「そんなこと無いよ」
「私ね、子ども産むの。だからコーヒーはしばらく我慢。っていうか、不思議と飲みたくないの。体って不思議ね」

