【続】恋愛のやり直し方

眩しくて目を瞑ってる間に真理子は私のすぐそばまで来ていて、やっと目をうっすら開けた私の頭を突然バコっと叩いた。



「痛っ」



叩かれた痛みよりも、突然の事への驚きの方が大きくて、眩しかった事も忘れて目を見開き真理子の顔を見上げる。




「バカ者。こんなになるまでどうして一人で抱え込んでるのよ。

アンタどれだけ疲労してンの?もう2日、ここに来てからずっと眠り続けてたんだから!

明日目が覚めなかったら病院行こうと思ってたんだからね」




自分が2日も眠り続けていたという事実に更に衝撃を受ける間もなく、私の体は真理子に包まれた。



友田とは違う柔らかで華奢なその腕に、
見合わないほどの強い力で抱き締められる。




真理子の肩が震えてる。





「ごめんね。真理子……泣かないで」




小刻みに揺れる彼女の背中にゆっくりと腕を回し、上下にゆっくりと撫でる。



そう。

友田がよく私にしてくれたように……。




「心配したんだから」と弱々しく呟いた真理子は、突然パッと私を引き剥がした。



「ちょっと!心配されるの私じゃないでしょ?危うく綾に慰められるとこだった」