【続】恋愛のやり直し方

それを見ていたえりさんが、ハァーとため息を漏らした。




「直樹、もういいじゃない。どうせこの人に話さないことには始まらないのよ?知れるのが今か数時間先かなんて大したことじゃないわ。ね?」



最後の『ね?』は私に向けられた。
私は、素直にうんと頷いていいものか迷って友田の顔を見た。


そんな私の様子を見て、えりさんが呆れたように「アナタが知りたいって言ったんでしょ」と鋭い視線を向けてくる。


思わず「ごめんなさい」と呟いてしまった私。




「まぁ、いいわ。知りたいなら教えてあげるわ」




そこまで言って、フワッと笑ったえりさん。
それは、そこに一気に花が咲いたように明るくなるほどの美しい顔だった。







「 直樹と私、結婚するの」