帰りのタクシーの中は程よい揺れと、友田が隣にいる安心感。それに加えて、今日一日色々ありすぎた疲労感で、いつの間にか眠っていた。
「………綾……着いたよ」
そっと揺すられる体。
ハッとして目を開けると、目の前にはクスクスと笑う友田
「良く寝てた。よだれ流しながらね」
「えっ」
慌てて口許に手をやる。
「クスクス……嘘ウソ。無防備な顔して寝てるから、襲いたくなるの耐えるの大変だったよ」
「………」
イタズラ子のような顔をして車を降りる友田の後を慌てて追いかける。
「もうっ!」
すぐに追い付いた友田の背中を軽く叩く。
なのに、無反応な友田。
「ナオ?」
不思議に思った私は、友田の視線の先に目を向ける。
するとそこには、私よりいくつか若そうな女性 が立っている。
スラッと背の高い彼女は、目鼻立ちのハッキリした誰が見ても美人。
初めて会っただろう彼女だけど、どこかで会ったことのあるような気になる顔だった
「直樹、おかえり」
ニコッと笑う彼女は、良く通るキレイな声で友田に話しかける。
まるで、彼女の視界に私はいないとでもいうように………
そして、友田のことを『直樹』と呼んだ。
「………綾……着いたよ」
そっと揺すられる体。
ハッとして目を開けると、目の前にはクスクスと笑う友田
「良く寝てた。よだれ流しながらね」
「えっ」
慌てて口許に手をやる。
「クスクス……嘘ウソ。無防備な顔して寝てるから、襲いたくなるの耐えるの大変だったよ」
「………」
イタズラ子のような顔をして車を降りる友田の後を慌てて追いかける。
「もうっ!」
すぐに追い付いた友田の背中を軽く叩く。
なのに、無反応な友田。
「ナオ?」
不思議に思った私は、友田の視線の先に目を向ける。
するとそこには、私よりいくつか若そうな女性 が立っている。
スラッと背の高い彼女は、目鼻立ちのハッキリした誰が見ても美人。
初めて会っただろう彼女だけど、どこかで会ったことのあるような気になる顔だった
「直樹、おかえり」
ニコッと笑う彼女は、良く通るキレイな声で友田に話しかける。
まるで、彼女の視界に私はいないとでもいうように………
そして、友田のことを『直樹』と呼んだ。

