【続】恋愛のやり直し方

その暖かさに、固まっていた身体中の力が抜けた


この人なら多少時間はかかるかもしれない。
だけど、最後にはきっと受け入れてくれるだろう


そんな安心感が私の背中を押してくれる。


しっかり話そう。



もう揺らがない。

そんな決意をして顔を上げて、友田の顔を見る。

だけど、視線があった友田の顔はなぜか困ったような表情を浮かべている。



「泣き虫」


「えっ?………あ……やだ」



頬に添えられた友田の手で拭われた涙

どうやら気持ちが緩んだのと同時に、涙腺も緩んでしまったらしい。



しかも、自覚なしで。



「帰ろう。家でゆっくり話そう」


ポンポンと頭を撫でながら立ち上がる友田



確かにそうだ。
この場で話をしても、他のお客さんの目が気になって落ち着かない。


コクりと頷いて、素直にそれに従った。