【続】恋愛のやり直し方

.*.゜。°*°。゜*


「よく食べれるね。そんな甘そうなケーキ二つも食べるなんて、見てるこっちが胸焼けしそうだよ」



頬杖をつきながら、ブラックコーヒーを啜っている友田が、眉間にシワを寄せて指差すのは、私の目の前にあるレアチーズケーキ




「美味しいよ。もう一個いけちゃうかも。それに、そんな風に言ったら、作ったマスターに失礼だよ」


「俺はね、マスターの作ったケーキじゃなくて、そのケーキに更にマーマレードをのせてる綾に失笑してんの」



「えー、だって美味しいもん」



ベーッと舌を出す私に、友田は笑ってその皿から一口掬って口に放り込むと「やっぱり甘い」と顔をしかめた。


それを見て笑う私。



とても穏やかで楽しい時間だった。



友田も馴染みの店で、久しぶりに安心しきった顔でよく笑った。


ここでバイトしてた頃、学生時代の話をたくさんしてくれた。


どの話も楽しくて、時間が経つのも忘れて話し込んだ。