【続】恋愛のやり直し方

膝におかれた友田の右手にそっと手を添えると、ギュッと握り返してくれた。



「それにね、一緒にいられるならどこでもいいんだ」


言ってから恥ずかしいコトをいったことに気がついて、照れ隠しに「テヘっ」と笑って見せた。




なのに、友田の顔はすごく真剣。
しかもジーっとこちらを見つめている。




「そ、そんなに見られると恥ずかしいんですけど………」


いたたまれない気持ちになった私の顔を見た友田は、フワッと優しい微笑みを浮かべて私の耳元に顔を寄せる。







「綾、それって今すぐに襲っていいってこと?」



耳元で息を吐くように呟いた友田は、ゆっくりと耳元から顔を離し、今度は私の顔を覗きこんでいる。




「なっ!そ、そんなコト言ってない」



慌てて否定する私にプッと吹き出す友田の顔は、いつものイタズラな顔に戻っていた



そして、私の髪の毛をクシャクシャと撫でてから、反則技の優しい声で




「嘘だよ。綾、ありがとう」



と言った。