【続】恋愛のやり直し方

その都度、腰に回された腕にしっかりと支えられて、転ばずに済んだ。


そんな事でも、いちいちドキドキしてしまう私は、もう末期だと自覚させられる。


どれだけのめり込んでしまってるのか、自分でも把握できない。



ただ、こうして日々の些細な出来事で、友田のことが好きなんだと自覚させられるばかり。





こんな恋愛をしてこなかった私は、戸惑うばかり。



私にこの腕を離すことができるのだろうか。



そう考えただけで目の奥がジワリと熱くなる。



この腕を手放すことなんて、きっと私にはできない。


この手に触れてしまった瞬間から、私に彼以外の存在なんてなかった



だったら、別れ以外の方法を考えなくてはいけない。

だけど、いい案なんて浮かびそうもない


そうだ。
友田に話そう。


彼ならきっといい考えを私に授けてくれるかもしれない。


私が頼るのは、真理子でも立花さんでもなく、友田なのだ。