【続】恋愛のやり直し方

携帯の終話ボタンを押すとポケットにしまい、ニッと笑いかける友田。



そして、うーん。と背伸びをした。




「仕事……戻って」


「今の聞こえてなかった?仕事終わったの。

さて、まだ時間あるね。せっかくだから、今晩は外でメシ食わない?それとも、もう用意しちゃった?」



「まだ、決めてないけど……仕事ーー」



仕事が、まだ終わってないでしょ?という私の言葉を遮って、友田は楽しそうに話を続ける。





「じゃあ、時間もたっぷりあるから、久しぶりにマスターんとこにする?」



「………」



「よし。じゃあ、先ずはタクシーだな」



無言を了承と取ったのか、私の手を取り、通りの方へと歩き出す。


強引とも思えるその行動に、私がストップをかける。


「待って!仕事、終わってないでしょ?私が来たから…無理やりなんてダメだよ」


友田と進む方向とは逆に腕を引っ張る。