ボーダーライン

「皆川さん?」
おそるおそる近づいた人影が、こちらを振り返った。
アキだった。

「やっぱりここにいたんだ」
私はほっとするとアキに駆け寄った。
「探してくれたの?」
風にゆれるアキの髪からはいつものシャンプーの香りがした。

「けっこう寒くなってきたから帰ろうよ」
そう言って私はアキの手をとった。