Your smile once again

ー 翌日 ー


〈side 琴那〉

雨が、窓を濡らしていた。

朝から憂鬱な気分だ。


音楽室に向かっているときの事だった。

「琴那ちゃん!」


クラスの女子に声をかけられた。

悠季を紹介してきた子だ。確か、名前は押坂萌。


「悠季と仲良くなったんだね!」
「そんなことないけど」

萌は変わらないハイテンションだ。

ああ、面倒くさい。

「……琴那ちゃん、洸くんと仲良いよね」

そういうことか、理解した。

彼女は笹原が好きなのか。

「悪くはないけど」
「ね、悠季と付き合う気、無い?」
「無い」


だんだんイライラしてきて、返事は適当なっていく。

「どうして?
すごい、お似合いだと思うよ!仲良さそうだし!
悠季は優しいし。

絶対付き合った方がいいよ!」

「なんで?」


「なんでって、それは……!」

「あなたが好きな笹原と私の仲が良いから?」


萌の表情が固まる。