Your smile once again

今日は怜音も香澄も部活なので、私は久々に一人だった。

バスケ部はいつもより早く終わったらしい。

体育館の前で、三年生がじゃれあっていた。



「あ」

校門を出たら、日向と出くわした。


……なんか、気まずいな。

「あー、えと、洸は……残って練習だっけ?」

「へ?あ、うん」

日向は、くしゃりと目を細めて笑った。

笹原が太陽なら、彼は向日葵だなぁと私は思う。



「俺もスタメン入りたかったなー。洸には一回も勝ったことないんだよ」

頭の後ろで手を組んで、拗ねたように歩き出した、日向。

私も合わせて歩きだす。

「笹原って、そんなに上手なの?」