Your smile once again

〈Side 洸〉

「……クソッ」

俺はパーカーを床に投げつけた。

真ん中にある椅子に、力なく座り込む。

ここはバスケ部の部室だ。

いるのは、俺1人で。

部員はまだ片付けをしている。


俺は練習に全く集中出来ずにイライラしていた。


「……最悪だ」


バスケだけではない。


あれからというもの、何も手に付かない。


こんなに、佐々木を好きになるなんて、思わなかった。


少なくとも、初めて会った時は……。



最初はただの、興味本位だった。