笹原は、くしゃりと顔を歪めた。
悲しそうな、表情。
その顔をみて、私ははっとする。
「あ、あの……」
「そっか。わかった。変なこと聞いてごめんな」
ぽん、笹原が私の頭に手を置いた。
ドアに向かって歩き出した笹原。
「……ごめん。
俺もう、なんか、佐々木のことわかんねぇや……」
笹原の背中が遠くなって行く。
わかないって、何……?
何がわかんないの?
待って、待って、待って……。
私だって、私だって……。
「わかんないよっ‼︎」
笹原が驚いたように振り返るが、もうそんなことは気にしない。
「私だってわかんないっ‼︎‼︎笹原のことが好きか、嫌いなんて……」
「佐々木っ?」
「……笹原と話すとなんでかわかんないけど緊張して上手く話せなくなるの……‼︎
前までは普通だったのにっ‼︎」
言葉が、勝手に口から飛び出して行く。もう止められない。
「笹原がいないと、寂しいとか思ったりして。
こんなのわかんないっ!
こんなの変っ。
こんな私知らないっ。
こんなの、私じゃない‼︎
全部、全部っ、笹原のせいだっ!」
悲しそうな、表情。
その顔をみて、私ははっとする。
「あ、あの……」
「そっか。わかった。変なこと聞いてごめんな」
ぽん、笹原が私の頭に手を置いた。
ドアに向かって歩き出した笹原。
「……ごめん。
俺もう、なんか、佐々木のことわかんねぇや……」
笹原の背中が遠くなって行く。
わかないって、何……?
何がわかんないの?
待って、待って、待って……。
私だって、私だって……。
「わかんないよっ‼︎」
笹原が驚いたように振り返るが、もうそんなことは気にしない。
「私だってわかんないっ‼︎‼︎笹原のことが好きか、嫌いなんて……」
「佐々木っ?」
「……笹原と話すとなんでかわかんないけど緊張して上手く話せなくなるの……‼︎
前までは普通だったのにっ‼︎」
言葉が、勝手に口から飛び出して行く。もう止められない。
「笹原がいないと、寂しいとか思ったりして。
こんなのわかんないっ!
こんなの変っ。
こんな私知らないっ。
こんなの、私じゃない‼︎
全部、全部っ、笹原のせいだっ!」

