Your smile once again

そして、さりげなく歩幅を合わせて並んでくれた。

「佐々木何食う?」
「えっと、どーしよ……」
「まあまだ時間あるし、とりあえず座ろうか?」


ということで、やってきたのは中庭。

食事スペースとして開放してある。


「佐々木、どれがいい?」
「……えっ?」


私は俯いていた顔を上げ、笹原を見る。すると、笹原の手には大量のビニール袋が握られていた。中身は焼きそばやらジュースやらクッキーやら。


「どしたの、それ」

私は驚きを隠しながら、冷静に尋ねた。

笹原はちょっと困ったように笑って、
「歩いてる時になぜかくれた」
と言った。