突然、萌が突然にやりとした。

「ちょっ、萌……」
「洸くーんっ!ちょっとこっちきてー!」
「萌っ⁉︎」
「なんだー?」

萌の声に、笹原がひょこっと顔を見せた。

「どうどーぉ!可愛いでしょー」


萌は私の静止も聞かずに、笹原に言う。私は顔を背けた。

恥ずかしくて、顔あげられない。


と、その時。

「わぁ!琴那超似合ってるよ!」

ひょこっ。
湖春が笹原の後ろから顔を出した。


どくん、と私の心臓が嫌な音を立てる。
なんで……。

湖春と笹原が一緒にいるの……。


「そ、そうかな。ありがとう」


湖春は私に歩み寄りながら満面の笑みで言った。


「すっごい可愛い!」

湖春の言葉に曖昧な笑みを返す。


「おー。佐々木はアリスか」

さらに入ってきたのは嘉島。

嘉島はなにやらスーツのような物を着ていた。