Your smile once again

笹原は、頷いた。

「うん。

佐々木ならそういうと思った。いつか、話すよ。

……それよりさ」


笹原は、私の手をとった。

私は驚いたけど、そのまま動かない。


「文化祭の、代休さ。

二人でどっか行かない?

約束の、抹茶おごるついでに!」


二人で、出かける……。

それって……。


想像して顔が赤くなる。

「その時、さ……」
「うん?」
「うっ、やっぱいい」


笹原がほおを染めて、顔をそらした。


「ん?」
「とにかく、考えておいて」


そう言って、笹原はもう一度だけ手を握ってきた。


「うん」


私は頷いた。