私は少し考えた"ふり"をしてみせた。

「……ごめん。今、誰とも付き合う気無いから」
「でもっ!」
「ごめん。それじゃ」


私はきびすを返した。教室に戻りたくなかった。

ああいう雰囲気が大嫌いだ。

なんであんなに下らないことで盛り上がれるのか。

訳がわからない。


「センセー、いる?」

保健室のドアを開けて中に入る。誰もいなかった。
私はベッドに倒れ込んだ。
目を閉じると眠気が襲ってきて、私は意識を手放した。