ぼんやりと、窓の外を眺めていた。
六限目の総合の時間だった。
文化祭の話し合い中。
私は話し合う気などさらさらなく、もうそろそろ寝てしまいそうだ。
「ええっと……買出し係。
男女一人ずつ欲しいんだよー」
教卓の前ではきはきと話す彼女は、文化祭実行委員、綾瀬湖春さん。
サバサバしていて、男らしくて……。
男子にも女子にも人気がある。
リーダーシップをとるのが得意みたいだ。
「他の係より人数少ないんだけど……。誰かいないー?」
「俺らやってもいいよー」
声が聞こえたのは、後ろの席から。
笹原だ。
へぇ、笹原がこういうの進んでやるなんて珍しいな。
こうなると女子の争いが激しいぞ……。
ん?俺『ら』??
「なー佐々木」
後ろから、方をぽんっと叩かれた。
「はっ、はあ!?」
私は思わず変な声をあげる。
綾瀬さんが笑顔を浮かべた。
「二人、やってくれる?」
うっ……断れない雰囲気。
「やるやる!」
笹原の明るい声。
「佐々木さんも?」
「へ、あ、う、うん」
つい頷いてしまった私。
また何とか言って係なんか受け持たないようにしようとしてたのに……。
「ありがとね!佐々木さん!笹原!」
綾瀬さんの笑顔で私は黙り込んだ。
六限目の総合の時間だった。
文化祭の話し合い中。
私は話し合う気などさらさらなく、もうそろそろ寝てしまいそうだ。
「ええっと……買出し係。
男女一人ずつ欲しいんだよー」
教卓の前ではきはきと話す彼女は、文化祭実行委員、綾瀬湖春さん。
サバサバしていて、男らしくて……。
男子にも女子にも人気がある。
リーダーシップをとるのが得意みたいだ。
「他の係より人数少ないんだけど……。誰かいないー?」
「俺らやってもいいよー」
声が聞こえたのは、後ろの席から。
笹原だ。
へぇ、笹原がこういうの進んでやるなんて珍しいな。
こうなると女子の争いが激しいぞ……。
ん?俺『ら』??
「なー佐々木」
後ろから、方をぽんっと叩かれた。
「はっ、はあ!?」
私は思わず変な声をあげる。
綾瀬さんが笑顔を浮かべた。
「二人、やってくれる?」
うっ……断れない雰囲気。
「やるやる!」
笹原の明るい声。
「佐々木さんも?」
「へ、あ、う、うん」
つい頷いてしまった私。
また何とか言って係なんか受け持たないようにしようとしてたのに……。
「ありがとね!佐々木さん!笹原!」
綾瀬さんの笑顔で私は黙り込んだ。