「ごめん。俺、何もしてやれなくて」 佐々木は、何も言わずに首を振った。 俺は……、俺は、佐々木の過去に、ちゃんと向き合うことができるのだろうか。 できる気がしない。自分の事にも、向き合っていない俺だから。 慰める言葉さえ見つからない。 言えるわけがない。 言う資格がない。 「……佐々木。 俺……。何て言っていいか分からない」 「いいよ、当たり前だもん。暗い話、聞かせてごめん」 佐々木の肩がすごく小さくて、触れたら壊れてしまいそうだった。 「お願い……離れないで……」 「さ、さき?」