Your smile once again

〈side 洸〉


佐々木は、俺の胸に顔を埋め、肩を震わせて泣きじゃくっていた。


聞こえるのは波の音と、佐々木のすすり泣く声だけだ。

佐々木の過去の話を、信じられない思いで聞いていた。


知らなかった。


何一つ知らなかったんだ。彼女の事を。


今初めて、佐々木の事を知った気がする。


普段は、淡々として何にでも無関心に見える、佐々木。


でも、それは何にも関わりたくなかったからなんだ。


傷ついた過去があるから。



自分の無力さに腹が立つ。