Your smile once again

「信じれなかった……。二人は、私を恨んだりしないって、信じてなかったの……」
「うん」
「二人は、あんなに私を信じてたのに。情けない……。いつまでも怖がってる自分が」


堤防が決壊したように、涙が止まらない。
嗚咽が漏れる。


「佐々木」

グッと背中を引き寄せられて、抱き締められた。
何回目だろ。

手首を切ったときと、女子の嫌がらせのとき、か。


笹原の腕が懐かしい。

抱き締められているのは、恋人を愛でるとかじゃない。

慰められているとき、私が不安なときだ。

こんなにはっきりした意識のなかで抱き締められたのは、初めてだ。


変に緊張する。


「何も言わなくていいよ」


私は首を横に振った。


「ダメ。今なら、今なら……前に進める気がする。今しかないかもしれない」

無理すんな、笹原の手のひらが私の頭に触れる。


私は大きく深呼吸して、話し始めた。