Your smile once again

戸部先生が、出ていく。


俺は薬と水を手に、カーテンを開けた。


佐々木は、眠っていた。

大分落ち着いたようで、俺は心底安心した。

「佐々木、薬だぞー。飲めー」


声をかけても、体を揺らしても反応がない。

よほど疲れているのだろう。


「……ふ、不可抗力だから。許せ」


俺は、口に水を含んだ。

佐々木に、顔を近づけーーー。






唇を重ねた。