Your smile once again

〈side 洸〉

「何してんの?」


女子が怯えたようにこちらを見る。

俺は怒りで煮えくり返りそうだった。


日向から、女子達の事を聞いて校舎中を探し回っていた。


「こ、洸……」

ダンッ。

俺は拳を叩きつけた。



「ーーー失せろ」

自分でも驚くほど低い声が出た。

「ヒッ!」


逃げ出す女子を気にも止めず、俺は佐々木に駆け寄った。


「佐々木、大丈夫か?」
「はぁ……はぁ……くっぁ……」

過呼吸状態だ。

首の下に手をいれて抱き起こす。

苦しそうに、胸が上下している。

「は、ぁ。ささはっ……」

佐々木は自分の力で、体を起こし座り込む。

そしてーーー。

「ささ……、わっ。」