Your smile once again

いつもの図書室で、私は本を探していた。


「……とれない」


一番上の段にある本をとろうと奮闘中だ。
私は、精一杯背伸びをして手を伸ばす。ちなみに身長は162cmある。



「あとちょ……っと。わっ……!」


足がもつれて私は、尻餅をついた。手に持っていた本が、バラバラと落ちる。

「ーーー最悪」


私は、立ち上がるのも面倒くさくなってしまい、そのまま天井をにらむように見上げた。


「疲れたーーー」



疲れた。



バカなクラスメイトの相手も、退屈な授業も。



それから、顔目当てでよってくる男も。



それに嫉妬する女子たちも。



誰が好きになってくれと頼んだ?



私は好かれようなんて思ってない。



思いたくもない。




皆、嫌いだ。大嫌いだ。