「はいはい。もー泣かないの。こけたぐらいで泣いちゃあかんよ」

母は優しく起き上がられせてくれて慰めてくれたことを今でも覚えてる。

私の家は商店街の中に家があったから、
泣いた時は、みんなが見に来てくれる。

「まーたりーちゃんは泣きよっとだろうっ。そんなんじゃー魚にもわらわるっばぃ」

「あらーまたりーちゃんこけたのっ?
まぁー元気だけんよかたぃ」


そんな魚屋さんからや、八百屋さんからや色々な人が声をかけてくれてとても
珍しい社会性の中で育った。